日本で頑張って働くのは損
日本の税率の高さは異常です。
しかし、福祉は世界でもトップレベルの水準です。実質北欧みたいな国ですよ、日本は。
国民皆保険制度により、医療費は1〜3割負担しかなく、子育て支援を名目に、様々な優遇措置が取られています。
普通に生きて、普通に子供を育てるだけなら、そこそこな企業に入ることが出来れば達成可能です。
ただ、その代わりに、税金が非常に高い。所得税、住民税、消費税に強制加入の医療保険や年金などを合わせると、所得に対して、4〜5割の税金が課されます。
働くのがアホくさくなりますね。日本はそういう国なのです。給料が安くてもその他の待遇がいい企業に入るのが最も幸せなんですよ。
稼ぎたい人にとっては辛い国ですが、普通に生きたい人にとっては最高な国です。
ブラック企業撲滅の動きが出てきて幸福度は高くなる
日本は上記の通り、働くものがバカを見る国です。ブラック企業に勤めている人が一番割りを食っているってことですね。日本はクソだといっている人の大半はブラック企業に勤めている人だと思います。あとは、高所得者。
ホワイト企業勤めの人は最高な国だと感じているはずです。ここでいうホワイト企業とは、残業が少なく、休日も多い仕事です。この違いですね。頑張って稼いでも、実感がないのです。
お金はあればあるほど良いものではありますが、年収680万円以上からは幸せを感じ無くなるというデータがあります。世帯年収だと900万から幸せを感じなくなるそうです。ちなみに、アメリカのデータなので、おそらく日本だともっと低くなると思います。
日本と米国では物価や文化も違いますし、為替レートの問題もあるので、日本人にとってどのくらいの年収がいちばん幸福感を得られるのかは一概には言えませんが、日本の平均世帯年収は約550万円なので、米国と同じく平均より少し上がいちばん幸せだとすると600万円くらいかもしれません。
また、世帯年収1000万~1200万円が最も幸福感が高いという内閣府の調査もあります。このあたりがピークなようです。同調査によると、収入がその額を超えると幸福度はなだらかに低下していくのです。
衣食住に困らず、お小遣いもある。人間の欲望的には、この辺りで満足することが多いでしょう。
私のように節約が大好きな人間は、年収500万程度あれば、幸せなはずです。
年収500万という金額は35歳ぐらいの年収でしょうか?
この辺りまで来ると、幸せが止まるってことです。そんなに無理な金額でもありません。正社員であれば、30代で大抵は到達します。
あとは、その仕事の内容によって幸福度が変わってきます。奴隷のような労働をさせられて年収500万なのか、椅子に座っているだけで500万なのか。この違いは大きいです。ブラック企業が撲滅されれば、多くの国民は幸せになるでしょう。人が幸せになるのに年収1000万も必要ではないのですから。
金持ちだから幸せなわけではない
みんなが心配しているのは「働けなくなったらどうしよう」、「仕事がなくなったらどうしよう」なのです。
お金が欲しいっていうのは、お金があれば、仕事がなくなったり、あるいは、ブラック企業にこき使われなくてよくなる、働けなくなったりしても生きていけるからみんな欲しいわけですよ。
みんな安心感が欲しいのです。そして、苦痛を味わいたくないのです。誰も贅沢したいなんて思ってないんですよね。
最近って贅沢したいって人が減ったと思いませんか?
正直、そこそこ楽しい事は全てスマホで事足りますし、リアルイベントも年に数回しか行くこともありませんから、娯楽にお金がかからなくなってきているんですよ。
お金は生活するためだけのものになってきているんです。そのお金が増えてもある一定のラインを超えたら、そりゃお金で幸せも感じなくなるわけです。